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対談:現代日本の寄生虫症 
〜国際化の時代のなかでその対策を考える〜

東京慈恵会医科大学
寄生虫学教授
大友弘士先生
横浜市立大学
医学部寄生虫学助教授
天野皓昭先生
おおり医院院長
海外邦人医療基金運営委員
大利昌久先生
<司会>
北里大学
医学部寄生虫学教授
伊藤洋一先生


日本の寄生虫症絶滅せず、海外旅行や勤務で再登場
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伊藤(司会):
わが国でいま「寄生虫症」などと言いますと、何でまたそんな昔の話を、、という医学関係者も多いかと思います。とくに臨床医の先生方の多くが「日本では寄生虫症がすでに絶滅し、もはや存在しない」という認識に立っておられるようです。

ところが現在の日本は国際化によって海外旅行者や海外勤務者が非常に多くなり、海外で寄生虫症に感染して滞在中や帰国後に発病するというケースが最近著しく増えています。

私は予研で10数年、北里大で20年ほど、「日本住血吸虫症」対策を中心に寄生虫症の研究に携わってきましたが、終戦後のあの惨状からは脱却したものの、別な形で再登場した現在の寄生虫症はその種類も多様で、非常に広い範囲で拡がっており、実に由々しい現状であることを感じております。

そこで本日は、この現状をわが国の臨床医の先生方に強く訴えたいと、寄生虫症にお詳しい3人の先生にお集まりいただき、「現代日本の寄生虫症」というタイトルのもとに座談会を開きたいと思います。

寄生虫症にはいろいろタイプがありますが、分類学的にまとめますと、

1.原虫症・・・赤痢アメーバ、ランブル鞭毛虫、トキソプラズマ、マラリア原虫、腟トリコモナス、ニューモシスチス・カリニなどによる疾病。
2.線虫症・・・蛔虫、蟯虫、鉤虫、アニキサス幼虫、東洋毛様線虫、顎口虫、フィラリア、旋毛虫などによる疾病。
3.吸虫症・・・日本住血吸虫、肝吸虫、横川吸虫、肺吸虫、肝蛭などによる疾病。
4.条虫症・・・広節裂頭条虫、マンソン孤虫、有鉤条虫、無鉤条虫、エキノコッカス、小形条虫などによる疾病、、ということになりますね。

また、寄生虫症が拡がる要因として社会的な問題、感染者側の問題、医学的な組織に関する問題がありますが、ご出席の3人の先生方はそうした点について、最新の話題を交えながらお話しいただければと思います。


代表医:大利 昌久/医療サービススタッフ:サンタンブロージュ


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