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メンタルヘルス
「海外医療ハンドブック」より出典(宗像恒次先生)
1)現地生活の最初の3ケ月に起こること
海外生活はまず言葉、気象、慣習など、日本と大きな違いのある生活環境にさらされることから始まる。
日本から長時間の飛行機を経て派遣先に到着すると、まず時差に伴うストレスが生じやすく、通常の生活のリズムを回復するのに数日間を要する。
現地に着いて最初に取りかからなければならない課題は、
現地の職場と連絡を取り、どのように仕事を始めていくかを打ち合わせることである。
また、長期滞在用の住居を確保し、銀行の口座を開かなければならない。
買い物や通勤のために、公共交通機関のないところでは、自動車を手に入れ、免許証や自動車保険が必要になる。子供のための学校生活の準備も進めなければならない。
こうしたさまざまな現地生活への適応課題に対して、積極的に手を打っていかなければ、不安と憂うつさが募るばかりである。頭痛や下痢、肩こりや胃痛などの身体症状が現われたりもする。
この適応課題を自分で解決していくには、現地の言葉をうまく用いることができ、現地の習慣や法律や情報源を知っていなければならない。
といっても、現地に慣れない人にとって、何よりもありがたいのは現地語を巧みに操ることができ、現地の事情をよく知っている人々が助けてくれることである。
2)ストレスにさらされる1年間
「盗難にあった」 「軽い法律違反で警察によばれた」
「日本からの来客の接待」 「パーティーを主催する」
「日本食が手にはいらない」「楽しめるところがない」
「気候が合わない」 「子どもが学校に行きたがらない」
「職場でのトラブル」など、
いろいろな問題がこれでもかというほど待ちかまえている。
こうしたストレスに効果的に対処するには、何事もマイナスにみないで、プラスにみていく認知法を身につけることと、情緒的にサポートしてくれる心のネットワークを持つことが不可欠である。
日本にいる家族や友人との電話、手紙のやりとりや、現地にいる邦人あるいは現地人の友人や仲間との交流を絶やさないことも必要である。
3)帰国に向けての悩み
その中心は子どもの教育の問題である。子どもは現地の学校に慣れると、言葉のうえでも、パーソナリティのうえでも、現地人に近くなるので、帰国後の学校生活への適応が心配になる。
派遣者本人は、帰国後にどのようなポストにつくかが大きな不安となる。
夫婦関係でも問題を残すことがある。
代表医:大利 昌久/医療サービススタッフ:サンタンブロージュ
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