ホーム
>
海外の医療事情
>
マラリア対策
海外へ出発する前に
海外旅行の問題点
海外赴任者の問題点
海外で暮らすには
海外医療の舞台裏
話題の感染症
SARSについて
マラリアは最大の敵
生物兵器
特別寄稿
読売新聞
特別寄稿
神奈川新聞
患者さんに対して
ドクター随筆
現代日本の寄生虫症
日本臨床内科医会
日本渡航医学会
NEW
さえぐさ医院
NEW
アフリカ紀行展
スマトラ沖地震救援
海外の医療情報
--------------------------------------------------------------
マラリア対策
熱帯病のなかで最もありふれていて、最も危険な病気、それがマラリアです。
熱帯・亜熱帯地域で流行していて、約2億人の人達がこの病気に苦しんでいる。
なかでも、乳幼児の死亡は、年間100万人を越えているのです。
マラリアの種類
・三日熱マラリア
・四日熱マラリア
・卵形マラリア
・熱帯熱マラリア
なかでも、海外歴のある日本人がマラリアを国内に輸入し、大変な問題を引き起こす。
特に、熱帯熱マラリアにかかると、死亡する人もいて、大変危険な熱帯病(寄生虫症)です。
原 因
マラリア原虫はハマダラ蚊によって運ばれます。蚊に刺された時にマラリア原虫が、 人の体に入り、赤血球に寄生する。マラリア原虫は、増殖しながら、赤血球を破壊し、いろいろな症状を引き起こします。
症 状
・発熱、悪寒
・貧血
・ひ腫
予防対策
(1)蚊に刺されないための工夫
* 住宅の選定にあたっては、湿地帯を避けマンションでは低層より高層階を選ぶ。
* 住宅にはクーラーを設置し、20°C〜25°C位に保つ。ハマダラ蚊は30°C以上で活発に活動する。
* 住宅の出入口、窓には細目の金網を張る。可能なら2重の出入り口、窓を設ける。
* 夕方、蚊が活動を始める前に家の中に殺虫剤を散布するか、蚊取り線香をたく。蚊取り線香は朝方迄、使用する。
* 夕方の外出をひかえるか、外出の時は昆虫忌避剤を使用する。
* 蚊にさされやすい人は、汗や体臭を消すためにシャワーをあびて常に清潔にしておく。
(2)住宅及び周辺の環境整備
* ハマダラ蚊は雨水の水溜まり、泉、沼地など、比較的流水のない水場を好む習性があるので、この水源を絶つ対策をたてることが必要である。
家屋周辺のブッシュを常に手入れし、木のほら穴や空缶などは処分する。
* 家の近くの下水などを定期的に掃除をし、
ボウフラのたまるようなところには殺虫剤を使用する。
* 納屋、物置などには、重点的に殺虫剤を散布する。
* 家の壁を白く塗り、壁にとまるハマダラ蚊が見えるように工夫する。
(3)抗マラリア剤の内服
抗マラリア剤を内服するにあったっては、
次の点に留意する。
* マラリア流行の情報に従って必要ならマラリア予防剤を内服する。
* 抗マラリア剤のクロロキン・メフロキンなどの副作用に留意する。
* 服用量を間違えないこと。
* クロロキン耐性マラリアの地域が増えているので服用方法を考える。
* あらかじめ服用してみて胃腸症状、発疹などの副作用をチェックしておくこと。
* 原則として服用を中断しないこと。
* マラリア流行地を離れても少なくとも4〜6週間は服用すること。
マラリアの予防薬について
●クロロキンが第一選択としてすすめられているが・・・・・・
クロロキン耐性マラリアが出現している地域では、問題が多い。過去いろいろな予防薬がすすめられたが、なかには副作用の問題があり、予防薬に適さない薬も明らかになっている。
●特に、ファンシダールについては・・・・・・・
スティーブン・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)を引き起こし死亡した例がドイツやアメリカで相次いだにもかかわらず、日本では、今なお、ファンシダールの予防薬をすすめる人もいる。しかし、最近になって日本でもファンシダールによる失明事例もあり、マラリア予防薬に適さないといえる。
WHOの資料によると、その他にも、キニーネ、ハロファントリン、メタケルフィンなども予防薬には適さないと指摘されている。
現在では、いろいろな問題はあるにしろ、従来からの、
クロロキン、プログアニールを含めメフロキン、ドキシサイクリンなども抗マラリア剤としてすすめられている。
●アフリカ地域においては・・・・・・・
熱帯熱マラリアに対し、メフロキンの効果が示されたが、妊婦や胎児に対する安全性は今だ確率されていない。カナダの資料では、メフロキン内服者の43%に精神、神経症状、胃腸症状、皮膚症状などが見られたという。
●多剤耐性熱帯熱マラリアが流行しているアジア地域、特に、タイ、カンボジアでは・・・・・・
メフロキンの効果は疑問視されている。国連活動に参加したフランス人は、ドキシサイクリンを予防内服に用い、効果をあげたと報告されており、この経験からWHOは、毎日100mgの服用を予防内服にすすめている。
●以上のように、赴任地によって抗マラリア剤の選択に迷うのが実情なので、マラリアの専門医がいる医療機関で相談を受けるのが望ましい。
--------------------------------------------------------------
○メフロキンの登場→
代表医:大利 昌久/医療サービススタッフ:サンタンブロージュ
Copyright (C) 2005 Dr Oori.