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インドネシア、マレーシア、シンガポールの報告
出典:海外巡回健康相談事業 アジアチーム報告書(1995年)より
中期アジアチーム 大利昌久
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総 括
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1. 出発前の健康相談と「持ち込み病」
出国前の健康相談は、小・中学校生徒を除くと殆ど受診しているようなので、大変良い傾向にある。
しかし、日本からの「持ち込み病」は、結構あった。
慢性病を持ったまま赴任する場合は、ベテランの先生からそれなりに健康管理方法を学んでおく必要がある。
また、現地でも「かかりつけ医」を開拓し、必要ならば服薬を続けなければならない。
メダン、ペナン、イポー、コタキナバルでは、高血圧、糖尿病の人で問題が出ている。
2. 寄生虫症
今回も一部で寄生虫の検査を実施した。
本来は現地で少なくとも年2回は寄生虫の検査を受けたほうが良い。東アジアにはあらゆる寄生虫症が存在する。
現地医療機関での寄生虫検査で充分と思われた。
3. 感染症
東アジア全域にマラリア、デング熱、肝炎等の感染症が流行中である。
邦人の大部分は都市部に存在しているとはいえ、感染予防対策は常に心掛けておく必要がある。
特にWHOの報告にもあるようにマラリア、デング熱の感染を防ぐために日頃から、蚊の殺虫、吸血予防対策を立てておかなければならない。
マラリアではクロロキン耐性熱帯マラリアが流行しており、過去のジャカルタ在留邦人の死亡例も重くみなければならない。
肝炎も多い。A 型肝炎については予防接種が可能になったので、免疫のない成人は必要と思われた。なお、地域によっては狂犬病に対する予防も必要である。
4. 有害動物
ヘビ、サソリ、クモなどが生息しているが、邦人への被害は聞かれない。
蟻、蜂、ブヨによる昆虫アレルギーは多い。
5. 飲食物
生水の飲料は不可と考えた方が良い。
煮沸するか、ミネラルウォーターを使用することをすすめたい。
飲食物経口による病原性大腸炎は多い。
旅行者下痢は注意しても大抵かかる。
6. 巡回相談
在留邦人に取って日本語で話せて、日本人の医師、看護婦と相談できるのは一番幸せである。この種の巡回相談事業は国益にも繋がるので大変有意義であると考える。
今回の当チームは内科、小児科、熱帯医学領域の医師であったので、幅広い健康相談ができたと思う。
東アジア地域ではアトピー性皮膚炎や難治性の急性皮膚炎が多いので将来、皮膚科の医師の参加を希望する。
なお、邦人のかかれる医療機関の調査も合わせて行うことが必要である。
出典:日本医事新報(1997年)より
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代表医:大利 昌久/医療サービススタッフ:サンタンブロージュ
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