ホーム医療相談サービス健康相談実例集03
 医療相談システム
 健康相談実例集
 システムの利用状況
 海外健康相談事業
 患者さんに対して
 ドクター随筆
 現代日本の寄生虫症
 日本臨床内科医会
 日本渡航医学会NEW
 さえぐさ医院NEW
 アフリカ紀行展
 スマトラ沖地震救援

過去の相談 >1 >2 >3 >4 >5 >6 >7 >8 >9 >10

健康相談実例集
--------------------------------------------------------------

Q15 たんがひんぱんにでます。のどの痛みはありませんが、病気の前兆でしょうか?
--------------------------------------------------------------

51歳の男性。もともと、のどの調子はあまりよくなかったのですが、ここ3、4年、たんが1日に何回もでるようになり心配です。とくに痛みはなく、健康診断でも異常はありません。
何かの病気の前ぶれでしょうか?たばこは30年以上吸っています。(東京都 T・S)

A15 たんの状態によっては何らかの病気の可能性が。まずは検査をしましょう。
--------------------------------------------------------------
のど、咽頭、気管、気管支などの、いわゆる「気道」の粘膜に異物や分泌物がたまると、この異物を体外に排出しようとして、せきやたんがでます。一種の生理的現象ですが、気管支からの分泌物は、一般にたんとしてでてきます。ですから健康な人でもたんがでますが、そんなに多いものではありません。
ご質問では、たんがたくさんでるということですが、はたしてどれくらいでるのでしょう。朝、起きたとき、それとも、たばこを吸ったあとになるでしょうか?いずれにしろ、あなたのたんがネバネバしていたり、色がついていたら、何らかの病気が潜んでいると考えて下さい。
55歳ですと中年ですから、肺がんなども念頭におき、あらゆる角度から調べる必要があります。たんのなかには、白血球、肺胞、気道の上皮細胞などが含まれていますが、病気になると細菌が繁殖したり、がん細胞がでてくることもあります。まずは、かかりつけの医師に相談し、たんの原因としては、呼吸器系の病気がもっとも多いのですが、心臓の病気もあります。
健康診断で異常がないということですが、この際、正面だけでなく、側面、側面、斜位、肺尖、断層などの胸部レントゲンも撮影してもらったほうがよいでしょう。さらにCTあるいはMRIなども必要かもしれません。
たばこの害は、量、喫煙歴がふえるにつれ、肺がんにかかる率が高いといわれています。心臓、血管などの病気もひきおこしますので、まずは減らすことです。禁煙が一番ですが、それはあなたの決意次第です。 (大利昌久)


------------------------------------------------------------

Q14 心臓の異常が心配
--------------------------------------------------------------

51歳の男性。10年ほど前、健康診断で心臓が正常の人より中側に寄っていて、少しねじれているという異常がみつかり、不安を抱えながらの生活です。心電図でも不整脈(期外収縮)が多く出て、仕事中でもドキンドキンと気になり、少し動いても脈が速くなります。先日人間ドックに入ったら、心臓以外どこも異常はありませんでした。血圧は130/90です。注意点がありましたら教えて下さい。

A14 安心のためにも精密検査を
--------------------------------------------------------------

一般に、心臓は左右の灰にはさまれ、人体の正中線よりやや左に寄った位置にあります。あなたの場合、普通の人と違って「少しねじれている」ということでご心配のようですね。51歳になられ、若い時は何でもなかったようですから、本来、心臓の位置が右や左に多少ずれていても問題ありません。それを証明するために心臓の精密検査を受けたらいかがですか。
まず、不整脈があるということですので、24時間の「ホルダー心電図」で、いつ不整脈が多発するのか、1日中不整脈があるかどうかを調べます。また、拡張期血圧が90と少し高いようですので、ついでに、「24時間連続の血圧測定」などの検査も必要かもしれません。さらに、運動もしてみて不整脈がどう変わるかを知る必要もあります。そのためには、専門の医療機関で運動負荷テストを受ける必要があります。
不整脈もいろいろです。呼吸に伴う不整脈(この場合はほとんど無言です)のこともあれば、病的な不整脈もあります。心房細動といって、脳や心臓の血管が詰まりやすい不整脈もあり、その診断が大切になります。あなたの場合、「少し動いていても脈が速くなる」という自覚症状が気になりますので、前に述べたような精密検査がとくに必要と思われます。
なお、脈が速く動悸が気になる病気もいろいろあります。それは心臓自身に問題がある場合もありますし、心臓以外に障害があることもあります。もう少し、積極的に検査を受けられたらよいでしょう。以上の点を考慮され、専門医のアドバイスを受け、早期に対応することが先決だと思います(大利昌久)



--------------------------------------------------------------

Q13 赤血球増加症の疑いがあると言われたがどんなことに注意したらよいか
--------------------------------------------------------------

48歳、禁煙のできない男性です。健診の結果「赤血球数が599万あり、赤血球増加症の疑い、日常生活に注意し経過観察」とありました。要再検とか治療とかではないのですが、どんなことに注意したらよいのでしょうか。(福島県 T・K)

A13 詳しい検査をして病的なものかそうでないのかを判断して
--------------------------------------------------------------
赤血球増加症とは、循環赤血球数の増加した病気です。一般には多血症ともいいますが、日本ではあまり多い病気ではありません。その原因は、骨髄の造血細胞の増殖によって赤血球数が増えるためですが、それ以外による二次的な赤血球増加症もあります。
あなたの場合、赤血球が599万ということですので一般の平均数より少し多いのですが、これのみで赤血球増加症と判断を下すのには無理があります。 精密検査としてはちょっと難しい話ですが、エリスロポエチン、血色素、ヘマトクリツト、血小板数、白血球数、ビタミンB12、葉酸なども調べなければなりません。その成績を総合的に判断する必要があります。さらに詳しくみるために、骨髄の検査、この場合は骨髄に針を刺して骨髄内容を直接みます。また腹部超音波の検査によって脾臓が腫れていないかどうかをみます。
なおいちばん簡単な方法としては、赤血球数を毎月調べ、その平均値を評価する必要もあります。つまり、赤血球数が常に高い値を示すのか、時には低いこともあるのかをみるわけです。
病的な赤血球増加症とは別に、ストレスの多い人、糖尿のある人、運動などで脱水ぎみの人、いわゆるヘビースモーカーの人でも赤血球数が増えることがあります。このような場合は偽の赤血球増加症といい、一時的でもあり、あまり問題ではありません。
最初に多血症とお話しましたが、あなたの顔色はお風呂あがりのように赤ら顔になっているでしょうか。ほかの人より少し赤っぽいようでしたら徹底的に検査を受ける必要があります。病的な赤血球増加症でしたら、前述したような特殊な検査および治療が必要になりますので、定期的に調べてもらってください。そうでなければとくに問題になることはありません。偽の赤血球増加症でしたら、精神的安定を保ち、原因となるものを減らす努力が必要です。  


--------------------------------------------------------------

Q12 腹膜炎の手術後、お腹がはる
-------------------------------------------------------------

50歳の男性ですが、2年前に腹膜炎の手術をしました。その後、おならがたくさんでるので困っています。勤務中、がまんするのもつらいくらいお腹がはります。なぜ、こんなにお腹がはるのでしょう。また、日常的にはどうゆうことに気をつけたらよいのでしょうか。(千葉県 M・Y)

A12 腸の動きが悪くなっているのでは、、、
--------------------------------------------------------------
「おならがたくさん出る」ということですが。これは、胃や腸にガスがたまるために起こる生理現象です。おならが出るのはあたりまえですが、多量に出る点と、勤務中も出るため困るというのが問題ですね。
さて、腹膜炎の手術後に、そのようなトラブルがはじまったということですが、腹膜炎の原因は何だったのでしょうか。一般には、虫垂や胃、大腸などが破れ、腹膜に症状がおよぶ場合に炎症を起こします。いずれの原因にしろ、腹膜炎の手術は病巣部の切除と腹腔内にたまった、いわゆる「膿」を取り除くのが目的です。そのため病巣の広がりによって、手術域も広範囲になるわけでして、その後の障害として腸の癒着があります。腸の癒着があると、腸の蠕動運動、つまり腸の動きが前より悪くなってしまいます。それにより、腸管内の消化吸収がうまくいかなくなり、おならが発生するのです。
その他、以外に多いのが知らず知らずのうちに空気をのみ込む悪い習慣がついているのかもしれません。「空気えん下症」といいます。この場合は、その悪い習慣を除くように努力する必要があります。また、胃や腸の緊張や運動を調節する自律神経に障害がみられることもあります。 
大事なのは、腹膜炎の手術後にはじまったとはいえ、他の病気が潜んでいる可能性もあります。50歳という年齢はいろいろの病気がはじまる時期ですから、膵臓・肝臓・胆のう・大腸・小腸などの精密検査を受けることも必要です。とくに最近では、過栄養の食事からくる慢性膵炎や、大腸ポリープなどがふえていますので、専門医にご相談ください。
お腹がふくれ「たぬき腹」のようになるのを鼓動といいますが、この鼓動をとるには、適当な運動をすること、毎朝排便をする習慣をつけること、便秘にならないよう努力することです。 


--------------------------------------------------------------

Q11 低血圧と「LDH」の関係は?
-------------------------------------------------------------

43歳の男性です。以前から低血圧で、健康診断のたびに低血圧が指摘されます。上が98、下が54、日によっては88と58です。また、LDHの値が高いとも言われ、第1回目が547で、再検査をしたら551、再再検査で466、現在は382となっています。これは何を意味するものでしょうか。低血圧も含めた日常生活の注意を教えて下さい。(岡山県 N・U)

A11 特にありませんが、内科の先生と相談を
--------------------------------------------------------------
高血圧については、WHOの基準が適用されますが、低血圧については、今のところ国際的な合意はありません。しかし、一般に、100以下を低血圧と決めています。
低血圧を分類しますと、別記のようになります。一般に、体質性の低血圧症が多く、血圧は低くても、何ら自覚症状のない人がいます。
低血圧の場合、循環器系にかかる負担が少ないため、長生きすることが多く、もちろん病気とはいえません。43歳ということですが、何ら困った症状が書いてありませんので、あなたはこの部類に属するものと思われます。
低血圧は午前中にひどく、また蒸し暑い季節に強くなるのが一般的です。それを防ぐ必要がある場合には、心身のトレーニングをはじめ、ひどい場合には治療薬が必要となります。
あなたの場合、おそらくそのままにしていて構わまいと考えられます。なお、起立性低血圧の診断基準を参考のために記しておきます。が、起立時の収縮期の血圧が16以上、下がる場合および立ち上がって3分間のあいだにみられるものとされています。

低血圧の分類
1 病気による分類
2 発病および経過による分類
(1)体質性低血圧症
 (病態ではない)
(2)本態性低血圧症
(3)二次性低血圧症
(1)急性低血圧症
(2)慢性低血圧症
(3)一過性低血圧症
 (起立性低血圧症まど)
さて、LDHの件ですが、低血圧とLDHの関係は特にありません。LDHは、血清乳酸脱水素酵素の略で、体内に分布する重要な酵素の1つです。LDHは特に、心筋・骨格筋・腎臓・肝臓に分布しています。これらの臓器に問題がある場合に上昇しますので、内科の先生と相談のうえ、健康診断を受けることをおすすめします。しかし、LDHのみ高いという病気はまずありませんので、あまり心配することはありません。
 

代表医:大利 昌久/医療サービススタッフ:サンタンブロージュ

過去の相談 >1 >2 >3 >4 >5 >6 >7 >8 >9 >10


Copyright (C) 2005 Dr Oori.