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健康相談実例集
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Q5
アメーバー赤痢の疑いがあるのですが?
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40歳の会社員です。一昨年からインドネシアに赴任、昨年7月にアメーバー赤痢にかかりました。昨日粘液便が出て受診したところ、検便結果はマイナスで、白血球と赤血球が多いといわれました。アメーバー赤痢は慢性化するのでしょうか。近々帰国しますが、検査その他どんな点に注意すべきでしょうか?(ジャカルタ在住 S・Y)
A5 感染に気づかず進行していることも。早めに専門医に受診を
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アメーバー赤痢は原虫(寄生虫)に汚染された水を飲んだり、食物を食べたりすることで感染します。また、人から人への接触、たとえば異常な性交渉によっても感染することがあるので、性感染症として分類されることもあります。いずれにせよ経口からの感染で、アメーバー赤痢は腸管に入りそこで増殖します。症状は比較的ゆるやかに現れます。アメーバー赤痢が腸管に潰瘍を生じると、便通異常や便に粘血便が混じったりします。さらに潰瘍が深くなると腸管が破れ、腸穿孔となり、急激な腹痛が現れ、複膜炎をおこし生命に危険を及ぼすこともあります。
細菌性赤痢では便が1回で出きらない「しぶり便」の症状が見られますが、アメーバー赤痢では慢性に経過するので感染に気づかずに進行していることがあります。
アメーバー赤痢は腸管ばかりでなく、肝臓、肺、脳などにも転移するため、前記のような腸管症状以外の症状、たとえば肝機能障害、肺感染症、脳炎などで発見されることもあります。完全に治ることが難しく、数年あるいは数十年で急性症状が現れることがありますので、あなたの場合、このアメーバー赤痢にかかっていることが十分考えられます。わが国では常に見慣れた病気ではないため見過ごされることがあり、検便だけでなく、専門医が行うPCR法による血清反応などの精密検査を受けられることをおすすめします。
海外で生活し、日本に帰国して発見されるアメーバー赤痢の人はこの10年間にそれほど多くはないのですが、皆無でもありません。ジャカルタは要注意地域なので、必ず専門医に受診してください。
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Q4 なぜ中性脂肪は多くなるのですか?
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49歳の男性です。健診の結果、中性脂肪が多いと言われました。中性脂肪が多くなる原因は何でしょうか。多くなってしまった場合、どんなことに気をつけたらよいか、また今後多くならないためにどう予防したらよいか教えてください。(埼玉県 A・K)
A4 高カロリー、高脂肪の食生活の改善を
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中性脂肪の値は50〜150mg/glの範囲にある場合を正常値としています。食事の影響を受けやすいので、前日の夕食後は何も食べず、翌朝の空腹時に採血することをすすめます。中性脂肪が150mg/glより高値だと、動脈硬化への進展がみられます。とくに200mg/glを超すと、特殊な物質が動脈硬化内膜より増え、血栓症になりやすくなります。動脈硬化の別の原因としてHDLコレステロールの低値があげられますが、このHDLコレステロール低値と、中性脂肪の高値が併存すると、動脈硬化への進展が早くなります。
なかには中性脂肪が2000mg/glを超える人がいますが、このような方の眼底をみると、眼底の網膜脂血症がみられたり、慢性膵炎が潜在していることがあります。このような異常高値の場合は医師に相談し、アポB、C-U、C-V、Eなどの血清脂質関係を調べてもらうことが大切です。
お尋ねの原因ですが、遺伝的な要因で、家族全員高い人もいますが、一般的には以下のような原因があります。
一番多いのは食事内容です。それに偏食したり間食したりする食生活を治す必要があります。高カロリー食、高脂肪食、飲酒者に多いので、これらの食習慣を改めてください。病的なものとしては糖尿病、肥満、慢性肝炎、甲状腺機能低下症、膵炎、腎疾患など、数多くあります。もし仮に他の検査でも異常値があったら、49歳という成人病の発病時期でもありますので、徹底的に調べてください。なんらかの病気が見つかったら、ただちに治療を受けるように心掛けてください。
なお、加齢の変化としては、男性では30〜60歳で20〜30mg/gl高くなります。最近の資料では、30歳以下の若者の中性脂肪はアメリカ人より日本人の方が高いそうです。
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Q3 心房細動で投薬治療中。一生飲み続けなくてはいけないのか。
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62歳の男性。動悸がするので受診したら、心房細動といわれました。薬をもらい、動悸は気にならなくなったのですが、血がサラサラになる薬を飲んでいるのが不安です。一生飲まなければいけないのでしょうか。また、日常生活で注意することがあれば教えてください。(大阪府 T・N)
A3 投薬で完治する場合もあり。定期的な検査で副作用のチェックを。
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心房細動というのは、心電図で1分間に250〜300回「ノコギリの歯」のような振動が見られる所見をいいます。ほとんどの原因は、心臓を養う冠動脈の病気によることが多いのですが、心弁膜症、心筋症、甲状腺機能亢進症などでもみられます。心房細動は「不整脈」に分類される通り、これが長く続くと心房の収縮が悪くなり、血液を送るポンプの作用に問題が生じます。つまり、血液の循環が悪くなるのです。
「動悸」はその症状のひとつです。心房細動の治療のひとつに、抗不整脈剤を用いることがあります。その中にはあなたがいわれる「血がサラサラにある」、、、つまり、血液が凝固しにくい薬が含まれています。ご質問に「一生服用しなければならないか」とありますが、動悸などの自覚症状がなくなったら薬も副作用の少ない薬に代えたり、また、今の薬があなたにベストであると判断されている場合には、定期的に血液検査を受けて、薬の副作用のチェックをしなければなりなせん。少し出血傾向があれば、薬を減らしたり、薬を代えたりするのが通常の治療方針です。
日常生活上の対策は、原因によって多少違いがあります。たとえば、血圧が高いときは塩分を控えたり、高脂血症などでは食事に注意を払うことが必要になります。また、ときには降圧剤の併用や高脂血症の薬も併用することになります。
なお、現在のあなたの心房細動がどの程度のものかわかりませんが、投薬によってすっかり正常にもどる方もいますので希望をもたれることが大切です。心房細動というのはいろいろな病気の症状のひとつであることをご認識ください。
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Q2 狭心症から心筋梗塞になるのか。受診のタイミングは?
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63歳の主婦です。狭心症と診断されてから15、16年になります。最初は明け方頃に喉をしめつけられるような症状があったのですが、その後発作の時間が長引くなど症状が変わってきました。発作の時は不安です。どうなったら受診が必要なんでしょうか。また、狭心症から心筋梗塞になることはないのでしょうか?(茨城県 M・K)
A2 不安定狭心症に移行している可能性あり。十分な医学的管理を受けてください。
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「狭心症」という病気は、ご承知のように心臓を養っている冠動脈に病変があり、血液の流れが悪くなって生じる病気をいいます。血液の流れが一時的に悪くなるものの、しばらくして元に戻るため大事に至らないわけです。
「狭心症」は、安定狭心症と不安定狭心症に分類すると理解しやすいと思います。狭心症の発作が軽く、同じようなパターンで来る場合を安定狭心症と考えてください。あなたの場合、「最初の明け方頃の症状」が、まさにそれに相当するものです。しかし、発作時間が長引いているようですから、ひょっとっしたら不安定狭心症に進んでいるのかも知れません。
不安定狭心症は、急性心筋梗塞に移行しやすいので、医師に相談し、正しい治療と管理が必要になります。いずれにしろ、今のあなたの状態がどの程度の狭心状態なのか、つまり冠動脈がどれくらい狭くなっているのかどうか等の検査が必要になります。それによって、お薬を服用するだけでなく、もっと積極的な治療、たとえば冠動脈狭窄を広げる手術などを受ける必要性が出てきます。
なお、あなたの場合、薬の服用量がしだいに増えていると思われます。増量によって、狭心症の症状が楽になるのはよいことです。しかし、それで安心しては困ります。発病して15〜16年たっているわけですから、急性心筋梗塞に進んでいく可能性は十分にありますので、医師へのかかり方が大切になります。
服用についてですが、常備服用するお薬と、とっさの場合の発作止めのお薬を上手に使い分ける必要もあります。これらの点についてもかかりつけ医とご相談ください。
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Q1 海外出張(アフリカ)に備えることは?
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52歳の夫のこと。ふだんから胃腸が弱く、冷たいものを取り過ぎたり、食べ過ぎるとすぐ下痢をします。来月から3ケ月の予定でケニアに長期出張しますが、現地は水も悪く、医療設備も十分でないと聞きます。持たせたほうが良い薬、生活上のアドバイスがあれば教えてください。また、予防接種は受けたほうがよいのでしょうか。(茨城県 Y・K)
A1 飲み水や食品、予防接種などで感染症予防に最大限の努力を
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ケニアを含め、サハラ以南のアフリカ地域に出張される方は次の点が問題です。
1. 治安が悪く、強盗事件が多発。
2. 交通法規があってもないに等しいので、交通事故が多発する。
3. 経済事情の悪化にともない、医療事情が年々悪くなっている。医療水準も当然悪い。
4. 予防医学の遅れが目立ち、熱帯病の流行地である。とくに、腸管感染症が大流行中である。
ご主人の場合とくに、3、4に対する心構えが必要になると思います。
ケニアの首都ナイロビの水道事情ですが、飲料水は大丈夫という意見が多いようです。
しかし、雨期などに汚水が水道管に逆流したり、消毒用の塩素濃度が低かったりした過去の記録を考えても決して安心はできないと思って下さい。
これに対してミネラルウォーターを用いたり、飲料水を煮沸して使用することをおすすめします。3ケ 月位の 滞在ですとホテル住まいになるのでしょうか。その場合、停電もありますので食物の冷蔵庫の保存も要注意です。
使用人を雇用する機会があれば、使用人の衛生教育、たとえば手洗いの励行、フキン とゾウキンの区別などの教育が必要になります。
適当な医薬品、衛生用品を持参して下さい。とくに、胃腸薬(健胃散・止痢剤・消化剤・抗漬瘍剤・便秘薬)、抗生物質または抗菌剤は必要です。手頃な目薬・眼帯・うがい薬・包帯・滅菌ガーゼなどを持参すると便利です。なお、52歳ですと、現地に多い破傷風の免疫が切れていると考えられますので、破傷風の予防接種を必ずすませておいて下さい。
代表医:大利 昌久/医療サービススタッフ:サンタンブロージュ
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