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鳥インフルエンザ

●概説
鶏、七面鳥、うずら、アヒル等が感染すると、全身症状を発症したり、死亡したりと、強い病原性を示すものを「高病原性鳥インフルエンザ」と呼びます。一方、時に毛並みが乱れたり、産卵数が減ったりするような軽い症状にとどまるものを「低病原性鳥インフルエンザ」と呼びます。鳥類において高病原性であっても、ヒトでは必ずしも強い病原性を発揮するとは限らず、幅広い症状が見られています。鳥からヒトへの感染はめったに起こりません。これまでのところ、店頭での生きた鶏の小売りや家庭の裏庭で鶏を飼っているなどの日常的な鳥との接触や、病鳥の防疫業務に携わったなど、密接な感染鳥への接触が感染の原因と考えられていますので、一般人が感染する恐れは少ないといえます。また、鶏肉や鶏卵の摂食による感染の報告はありません。ベトナムの感染例では潜伏期間は3−4日間という報告があります。なお、ヒトからヒトへの感染は非常に限られており、現在までに数例、家族内での感染伝播の可能性が疑われると報告されていますが、確実な科学的証拠はありません。

●予防
ヒトの従来型インフルエンザワクチンの予防接種は、鳥インフルエンザに対しては、残念ながら効果がありません。集団発生が起こっている時期・地域での、病鳥との不要な接触を避けることが唯一の予防法といえます。なお、インフルエンザの流行期をひかえて(日本では11月〜12月から)、インフルエンザワクチンの予防接種をうけておくことは大変重要です。インフルエンザに抵抗力をつけて発病時の高熱などを抑えておくと、鳥インフルエンザ罹患との区別がしやすくなり、病院では迅速かつ的確な対応が容易となります。

●症状
発熱、咳などの一般的なインフルエンザと同様のものから、結膜炎、多臓器不全に至る重症なものまで様々な症状がみられます。症状のみで区別・診断することは出来ません。

●診断
鳥インフルエンザウイルスはA型インフルエンザウイルスに属するので、ヒトのA型インフルエンザウイルスの迅速診断キットで検出することは可能です。しかし、A型インフルエンザウイルス感染と診断されただけでは、ヒトインフルエンザなのか、鳥インフルエンザなのかの区別はつきません。ウイルスの型を同定するには、血液検査や遺伝子検査などのさらに詳しい検査が必要です。急激な高熱などインフルエンザ様の症状で医療機関を受診する際には、マスクを着用し、次のことがあれば必ず申し出ることとして下さい。
@鳥インフルエンザウイルスに感染している又はその疑いのある鳥(鶏、あひる、七面鳥、かもなど)との接触歴があるもの
A鳥インフルエンザが流行している地域へ旅行し、鳥と濃厚な接触歴があるもの
<総合高社産業医会編より>

インフルエンザ対策

ヒトの鳥インフルエンザの治療


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