ダンボールコンポスト BOX IN BOX で作った堆肥を家庭菜園に使うときに
堆肥がちゃんとできあがっているかどうかを簡単に調べる方法があります。

下にある画像は2011/07/20 デザインオフィス・エムのベランダのミニトマトです。

「できるコトから」ではなく「できるヒトから」。

家の中に置いて使える「ダンボール製 入れ子式二重箱」をデザインしました。販売もしています。
(実用新案取得済)

↑クリックすると、詳しい画像がご覧いただけます↑
多くの方々に使っていただきたいと思っています。




家庭の生ゴミから作った堆肥をプランターやお庭の植木に利用する際には、
少しだけ注意してください。


家庭の生ゴミから作った堆肥をプランターやお庭の植木に利用する際には、
少しだけ取り扱いに注意をしてください。
それは、家庭の生ゴミから作った堆肥がまだ未熟なうちに野菜や植木に与えると
様々な障害を及ぼす可能性があるからです。


堆肥の C/N 比と酸素障害について

堆肥の成分は、炭素と窒素の割合(C/N比)で評価されます。
未熟な堆肥は、炭素成分の分解が完全ではないため、土壌に窒素飢餓を及ぼすことがあるようです。
かといって家庭の生ゴミから作った堆肥の炭素と窒素の割合を調べるのは
計測するための計器が高価なため、家庭菜園では現実的な方法ではありません。
それよりも、熟成の期間を十分に取ることで対応し、

未熟なまま使用することがないようにするのが賢いと思われます。

また、有機物が完全に分解されていない堆肥を与えると、
土壌中で有機物の分解が起こってしまい、
酸素障害が作物の根や土壌生態系に大きな打撃を与えることがあります。
マンションのベランダなどでプランターを使用した家庭菜園などに
家庭の生ゴミから作った堆肥を使う場合には、
プランターに入れることができる土の総量に限りがあるため、
堆肥の状態の良し悪しはお庭などに使う場合に比べて、与える影響がさらに大きくなります。

ここでは「BOX IN BOX」を使って家庭の生ゴミから作った堆肥を、
安心して植木鉢やプランターのお花や野菜に与えることができるように、
又野が実践している「堆肥のpH」
と「腐熟度」を調べる方法をお教えします。


日本の土壌について

その前に、まずは日本の土壌について少し。
日本の土壌は火山灰で作られているために、元々カルシウムやマグネシウムが少ない土壌のようです。
日本の土壌はそのままにしておくと、カルシウムやマグネシウムが雨によって流れ出し、

だんだんと酸性側になっていく傾向があるようです。

土壌が酸性になりがちな原因は肥料にもあるようです。
過去に化成肥料を使ったことのある土壌では、特に注意が必要な場合があるようです。
化成肥料のうち、窒素肥料の硫酸アンモニウムを成分としたものは、

水に溶かした段階では中性なのですが、
肥料分として吸収されるのはアンモニアイオンの方のみで、
硫酸イオンは土壌中にそのまま残ってしまうため、土壌は酸性になっていってしまうようです。

腐葉土はと言うと、
腐葉土は自然の中にも存在するものなので、問題ないように思えますが、そうではないようです。
だんだんと腐葉土の熟成が進むにしたがって、酸性に傾いていくことがあるようです。
ということは、できあがった堆肥も、酸性のものがほとんどだと思っていたほうがよさそうですね。

このように、土壌が酸性側に傾いていってしまうのを防ぐためには、
石灰などアルカリ性のものを混ぜ入れて、土壌を中和してあげるのが良い対策です。
園芸用の石灰は、いろいろなものがホームセンターなどで売られていますので、
それぞれの使用方法を守ってお使いください。

日本で土に石灰を混ぜるのは、
酸性になっている土壌にアルカリ性の石灰を足して土壌のpHを中和する役目の他に、
カルシウムやマグネシウムを加えるといった役目もあるようです。

もちろん、カルシウムやマグネシウムも多過ぎれば他の障害を引き起こす原因になってしまいますので、
石灰をまく時には使用方法を守ってお使いください。

家庭の生ゴミから作った堆肥を、植木鉢やプランターの花や野菜に与える際には、
できた堆肥のpHと腐熟度を調べることで、その堆肥の安全度を大まかに計ることができます。
作った堆肥が十分に良いものに成熟しているか、プランターの土に混ぜても大丈夫なものになっているか、
確かめてみたいたいときには実践してみてください。


できた堆肥のpHを調べる方法

できた堆肥のpHを測定するには、pH試験紙を使って測定をすることができます。
利点は、なんといってもかけるお金が少なくて測定ができるということと、
試験紙をちゃんと保管しておけば劣化による性能の変化が少ないので、
その度ごとに安定した結果が得られることによります。

測定方法は、
ガラスや陶器の器を容器として使います。
(器の成分が溶けださないもの)
出来上がった堆肥をよく混ぜて、10gほどすくい取り、
容器A(容器A=摂氏100℃の沸騰水が入っても割れない容器)に入れます。
そしてその容器Aの中に沸騰水100mlを加えて、アルミホイルなどでふたをします。
(容器Aに入れた堆肥の10〜20 倍の沸騰水を入れるようにすればよいです。)

容器Aに入れたお湯が冷めたら、重ねたガーゼやさらし布などで「ろ過」してください。

かきまぜ棒の先についた1滴をpH試験紙に垂らします。
そして垂らした側と反対の裏面の色(表側はゴミなどが着いてしまう可能性があるために)を
色票と比べて判定します。
( 水道水は、完全に中性=pH7 の水ではありませんが、
それほど厳密なpHを調べる必要はないので、又野は許容範囲内としています。)

1. 出来上がった堆肥をよく混ぜて、10gほどすくい取り、容器A(容器A=摂氏100℃の沸騰水が入っても割れない容器)に入れます。
2. 容器Aの中に沸騰水100mlを加えます。



3. 少しかきまぜて・・。




4. アルミホイルなどでふたをします。



5. 冷めたら、ふたをとります。土の香りがします。入れた水に色も着いています。
6. 重ねたガーゼやさらし布などで「ろ過」します。

7.「ろ過」した後のものです。


8. かきまぜ棒の先についた1滴をpH試験紙に垂らします。

9. 垂らした側と反対の裏面の色(表側はゴミなどが着いてしまう可能性があるために)を色票と比べて判定します。
10. 今回できた堆肥は、中性(pH 6)付近のようです。





全国農業協同組合連合会の堆肥のpHの推奨基準値はpH5.5-8.5となっています。
基本的にpH8.5以上(数値が高いとアルカリ性)になることはほとんどないようです。
(又野が実際に行った測定でも、今まで1度もありません。)
pH5.5以下の値がでることは時々あるようです。
酸性(pH5.5以下)の堆肥は
ミネラルの過剰害やリン酸の固定、吸収障害などが起こる可能性があるようですので、
そのままの使用は避けた方がよいとのことです。(石灰を同時に鋤き込むのが良いと思います。)
pHが高いときには、その堆肥が「まだ発酵途中の段階にある」可能性も考えられるようです。

pHの値が高め(pH7程度以上)に出た時には、
それがアルカリ性の傾向をもった堆肥としてできあがったものなのか、
また発酵途中の段階にある未熟なものなのか判断に迷います。
そのために、もうひとつ腐熟度というものを調べる方法も同時に行ってみるととよいと思います。
(pHの値が低めに出た時にも、腐熟度を調べておくことをオススメします。)

注:pHを計る際に、堆肥の塩濃度が高いと塩誤差とよばれる誤差が発生することがあります。
また、検液の温度が高い(35℃以上)と試験紙からpH指示薬が溶出しますので測定できません。


又野が使っているADVANTEC社製の
pH試験紙(自作の簡易色別票つき)をお分けいたします。
一人ではなかなか使い切れないので。
(帯状のものを 9mm×9mm 程度にカットしたもの・10枚セットを¥100でお分けしています。)
ご希望の方は、BOX IN BOX のご注文の際に
「購入のお申し込み」のページ内にある BOX IN BOX フォームの「連絡欄」に、
『pH試験紙 同時購入希望』と、お書き込みください。
+プラス\100 にて、一緒にお送りさせていただきます。


できた堆肥の腐熟度を調べる方法

できた堆肥の腐熟度を、なるべくお金をかけないで調べるには、
幼植物試験法という方法があります。

幼植物試験法とは、
小松菜などの種子の発芽率や生育量を調べることによって堆肥の腐熟度を判定する方法です。
この方法でなら、作った堆肥できちんと植物が育つかどうかがよくわかります。
幼植物試験法の中でも、堆肥以外の要素をできるだけ排除した、熱水抽出法を利用しています。

方法手順は、
出来上がった堆肥をよく混ぜて、10gほどすくい取り、
容器A(容器A=摂氏100℃の沸騰水が入っても割れない容器)に入れます。
そしてその容器Aの中に沸騰水100mlを加えて、アルミホイルなどでふたをします。
(容器Aに入れた堆肥の10〜20 倍の沸騰水を入れるようにすればよいです。)

容器Aに入れたお湯が冷めたら、重ねたガーゼやさらし布などで「ろ過」してください。

「ろ過」した「ろ液」を、

あらかじめ「培養紙」を敷いたお皿に「ろ液」をひたひたになるくらいに注ぎ、
その上から小松菜などの種子を20粒ほど播きます。
このとき比較するために、

沸騰水だけを冷まして「培養紙」に注いだものに種子を播いたものも用意しておきます。

2つのお皿にラップをかけて、針で数カ所穴を開けます。そして室温で置いておきます。
(乾燥しすぎないように注意してください)

1. 出来上がった堆肥をよく混ぜて、10gほどすくい取り、容器A(容器A=摂氏100℃の沸騰水が入っても割れない容器)に入れます。
2. 容器Aの中に沸騰水100mlを加えます。



3. 少しかきまぜて・・。




4. アルミホイルなどでふたをします。



5. 冷めたら、ふたをとります。土の香りがします。入れた水に色も着いています。

6. 重ねたガーゼやさらし布などで「ろ過」します。



7.「ろ過」した後のものです。




8. 「ろ過」した「ろ液」を、あらかじめ「培養紙」を敷いたお皿に「ろ液」をひたひたになるくらいに注ぎます。

9. うっすらと茶色い色が「培養紙」に着きました。


10. 小松菜などの種子を20粒ほど播きます。


比較するために、沸騰水だけを冷まして「培養紙」に注いだものに種子を播いたものも用意します。

2つのお皿にラップをかけて、針で数カ所穴を開けます。そして室温で置いておきます。


毎日、発芽や根の状態を観察します。特に根の様子をよく観察します。
(根が出て子葉が開き、根が1cm程度伸びるまで観察します。)

なぜなら堆肥が未熟なままのものだった場合には、
小松菜の種子の発芽率が100%に近くても、根に異常がみられることがあるからです。
根に障害を及ぼす物質があるときには根は褐色に変色するので、色をよく観察してください。

1日目. 堆肥を抽出した培養紙の種子から、根が出てきました。



2日目. 堆肥を抽出した培養紙の種子から、子葉が出てきました。



3日目. 堆肥を抽出した培養紙の種子から、茎が随分伸びてきました。根の長さも1cmを超えました。


(上の画像をクリックすると、拡大画像がご覧いただけます)よく観察してみます。少しひょろひょろとしています。根が褐色になっているものはありません。
1日目. 水だけの培養紙の種子からも、根が出てきました。


2日目. 水だけの培養紙の種子からも、子葉が出てきました。


3日目. 水だけの培養紙の種子からも、茎が随分伸びて、根の長さも1cmを超えました。

(上の画像をクリックすると、拡大画像がご覧いただけます)根の具合、発芽率ともに問題ありません。


堆肥の成分を抽出したお皿の種子が、水だけのお皿の種子と比べて、
発芽する種子の数も同じくらいで、発芽した後の根の様子も問題がないようでしたら、
作った堆肥の成分にも、大きな問題はないものと判断してよいものと思われます。
注:小松菜などの種子を播く数が、20粒ではサンプルの数として少なすぎると思う方は、
50粒ほど種子を播いて調べてみてください。

完熟に近い堆肥の場合
・異常がない。発芽率が80%以上。

まだ未熟な堆肥の場合
・根の周りが褐色になったり、根が不自然に曲がったりする。
(発芽率が100%に近くても、根が変色したり異常がおこったりすることもあるので注意してください)


又野が使っているADVANTEC社製の「培養紙」をお分けいたします。
これも一人ではなかなか使い切れないので。
(直径47mmのものを・4枚セットで¥100でお分けしています。)
ご希望の方は、BOX IN BOX のご注文の際に
「購入のお申し込み」のページ内にある BOX IN BOX フォームの「連絡欄」に、
『培養紙 同時購入希望』と、お書き込みください。
+\100 にて、一緒にお送りさせていただきます。

注:土壌についての記載内容や、堆肥の検査方法についての記載内容は、
又野が集めた情報と、実際に行った試験に基づいたものを元にしています。
ただし、記載の内容につきましては、あくまでも参考例であり、
堆肥の成分の検査方法については、それをを限定するものではありません。
  堆肥の成分の検査方法について詳しく知りたい方は、専門家に相談することをお薦めいたします。
 このホームページに記載されている方法によって堆肥の成分の検査をされた場合でも、
その結果につきましては、いかなるものに対しても、当方では責任を追いかねます。



「BOX IN BOX」の感想・使い方の提案やウラ技などをメールでお送りください。
こちらで一部を公開させていただいています。



全国各地でNPO団体などが講習会を開いている「ダンボールコンポスト」と呼ばれている方法はコチラから

これは、空気を好む微生物の働きによる堆肥化の方法なので、イヤな臭いはほとんどありません。


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最近のエネルギー高で、かなりの出費増になってしまうのではないでしょうか?
となると、ゆくゆくは税金があがることにもなりかねないかもしれません・・・?

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「BOX IN BOX」を利用した、ダンボールコンポストの使用法はコチラ
コンポストとして使用される場合には、土のう袋・腐葉土やモミがらくん炭、米ぬか、鶏糞など、
生ゴミを分解させるための土や基材などは、お住まいの地域で別にお買い求めください。
(使用する土や基材は、お使いいただく方ご自身で、
ご自由に選択・ブレンドしてご使用いただくのが最良と考えております)


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